30代から始めるプログラマー生活

地方上級公務員を辞めて30歳からITエンジニアになりました。

まだ終身雇用で働けると思ってるの?歴史を見れば無理ゲーだとそろそろ気付いた方がいいよ

こんにちは、道玄坂学徒です。

学徒は安定と言われている公務員を辞めて、自分の力で稼ぐために新しい道を歩き始めました。

もちろん、その前後でいろんな葛藤はありました。

でも、何度も何度もあらゆる方向から議論を積み上げてみても、結局最後は同じ結論に至ります。

それは「変化の速い時代に終身雇用を想定するなど愚行だ」ということです。

僕らが思っているよりもずっと速いスピードで世の中は進んでいるんです。

こんなペースで世の中が変化しているのに、終身雇用制度だけが残るなんて考える方がどうかしてると学徒には思えてなりません。

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1.変化の速い時代は全てが一瞬で変わりうる

変化のスピードが速い時代は、本当に一瞬で全てが変わる時があります。

後から振り返ってみないと自分がその変化の渦中にいるのかどうかはなかなか分からないものです。

しかし、歴史を振り返ってみると、世の中が動く時は本当にとんでもないスピードであらゆることが変わっていく可能性があることがはっきりと見て取れます。

たった150年くらいの間でさえ、世の中がひっくり返るほどの衝撃的な変化が何度も起きているのです。 

学徒が同じ会社に40年も働く終身雇用に懐疑的なのはこの点にあります。

今回は簡単に歴史を振り返りながら、世の中がどれくらいスピーディに変化しているのか考えてみましょう。

2.ペリー来航から大政奉還までたった14年

ペリー来航(1853年)と大政奉還(1867年)といえば、誰もが教科書で習った日本史の重大事件です。ペリーさんが鎖国をしてた当時の江戸幕府に開国しろと言ったのが1853年。で、江戸幕府が崩壊した大政奉還が1867年。

そして、この2つの事件がたった14年間で起こったと考えると超ビックリじゃないですか!?

1603年から250年以上続いた江戸幕府がたった14年で崩壊してしまったのです。

変化の速い時代はここまで急激なスピードで変わっていくんですねぇ。

さてさて、終身雇用は本当に今後も続くんでしょうか?

3.日清戦争から第一次世界大戦までたった20年

日清戦争(1894年)から第一次世界大戦(1914年)までたった20年です。

1868年に明治政府が出来たばかりなので、日清戦争が起きた1894年なんてまだまだ日本は東アジアの小国に過ぎませんでした。

それがたった20年で第一次世界大戦で活躍するまでの国に成長したのです。

日米和親条約(1854年)以来の不平等条約を解消できたのもこの時期で、まさに欧米列強から認められるようになった20年でした。

たった20年で1つの国の地位はこれだけ変化するのです。

ということは、中国と日本、ASEAN諸国と日本の関係は今後の20年で当然大きく変化する可能性があります。国内産業も大きく変化するでしょう。

そんな中で終身雇用は本当に維持されるのでしょうか?

4.満州事変から終戦までたったの14年

日本が国際連盟を脱退するきっかけとなった満州事変(1931年)から、太平洋戦争終戦(1945年)までたったの14年というのも結構ビックリじゃないですか?

もっと言えば、太平洋戦争開戦(1941年12月8日)から終戦(1945年8月15日)まで、たった3年9ヶ月です。

4年にも満たない戦争で日本中が焼け野原になってしまったのですから、いかにこれまでの価値観というのが一瞬で変わってしまうのかが分かります。

今でこそ日本は平和な時間を過ごしていますが、当時の日本人は終身雇用なんて発想自体無かったことは容易に想像できるでしょう。

実は「終身雇用」という考え自体が戦後に生まれた概念なんですよ。

5.「終身雇用」が存在したのはほんの少しの間だけだ

今、20代前後の世代にとっては、「終身雇用」という言葉は生まれたときから聞いたことのあるなじみのある言葉です。

でも、歴史を振り返ってみると「終身雇用」が成立していたのは、ごくごく限定的な期間だということが分かります。

1945年に終戦を迎えてから、サンフランシスコ平和条約が結ばれる1951年まではGHQ占領下にあった混乱の時期なのでとても終身雇用なんて考えられる時期ではありません。

そうするとなんとか終身雇用という発想が成り立ちそうなのは、高度経済成長が始まった1955年からバブルが崩壊する1991年くらいまでの36年間くらいの話ですよ。

バブル崩壊後は皆さんご存知のとおりで、日本はずっと不景気が続いています。絶対潰れないと思われていた企業が案外簡単に潰れちゃったり、大量のリストラがあったりととても終身雇用が成立しているとは言えないでしょう。

22歳から60歳まで約40年同じ会社に働くという「終身雇用」という発想が、実は36年間しか実在していなかったというのは結構衝撃的ではないですか!?

6.まだ終身雇用で働けると思ってるの?

ここまで簡単に日本の直近150年の歴史と、その驚くべき変化のスピードについて考えて来ました。

終身雇用というのは無理ゲーというよりも、僕らが生まれたころには既に終わっていた可能性すらある過去の考え方なんだということが分かってもらえたと思います。

この事実に加えて、今は第四次産業革命と言われる人工知能の普及が刻一刻と迫ってきています。

かつて、江戸幕府が14年で崩壊したように、満州事変から14年で日本が焼け野原になったように、次の10年20年で世の中がどうなっていくのか本当に分かりません。

そんな状況の中で、今の会社にこの先40年働けると考える方がどうかしています。

世の中の変化を見極めて、自分の力で社会の変化に対応していけるように常に準備をしておく心構えが必要だと思います。

 

※歴史を勉強するのはこれからの時代を予測するのに役立ちます。高校レベルの歴史を知っているだけでも全然違うので、この機会に復習してみませんか?

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