30代から始めるプログラマー生活

地方上級公務員を辞めて30歳からITエンジニアになりました。

お金を稼げば稼ぐほどお金の価値は減るという現実

こんにちは、学徒です。


今回はお金もたくさん手に入れるにつれてその人にとってのお金の価値って減ってくよねって話です。


ここでちょっと経済学のお話をしてみましょう。

経済学の基本的な考え方の1つに「限界効用てい減の法則」というものがあります。

なんだか難しそうな言葉ですが、意味は全然難しくありません。

例えば、牛丼を1度の食事で5杯食べるとして、1杯目を食べたときに得られる幸福感(限界効用)と、5杯目を食べたときに得られる幸福感(限界効用)を比べたら、1杯目の幸福感の方が普通は大きいですよね?


こういう現象があらゆるものについて起こります。


人間は同じものを同時にたくさん手にいれると、後半に手にいれたものについて得られる幸福感ってどんどん少なくなっていくわけです。

これを経済学では小難しく「限界効用てい減の法則」と呼ぶわけです。


そして、お金についてもこの法則は例外なく働くことが知られています。


年収100万円の人が宝くじで100万円当てたらきっと飛び上がるくらい嬉しいですが、年収10億円くらいのメジャーリーガーが100万円当ててもきっと大して嬉しくないでしょう。

手にいれた100万円は同じなのに、得られる幸福感は同じって不思議ですよね。



世の中には朝早くから夜遅くまでハードに働くことで高給(年収1000~1500万円以上)を得ている職業の人がいます。金融業や商社マンですね。

でも、これらの人々って就活生の憧れの的である一方でそれほど幸せではなさそうだと学徒は思います。なぜならお金は稼げば稼ぐほど、お金によって得られる幸福感は減っていくからです。手にいれてもあんまり嬉しくないものを手に入れる代わりに、膨大な量の残業をこなすって幸せそうですか?


端から見ている分にはいくら仕事が大変でも給料が抜群にいいし、エリートとされている職業なので羨ましく見えますが、実際に働いている彼らの視点で見ればきっと「お金なんてもういらないから早く家に帰りたい」と思っているに違いありません。

その証拠が離職率の高さであり、高い給料を出さなければ職員を繋ぎ止められないそういった職業の実態です。


学徒の周りにも年収1000万プレイヤーはたくさんいますが、みんな疲れて死にそうな顔をしていてとても幸せそうには見えませんよ。


ある程度お金を手にいれたサラリーマンが言う言葉は結局みんな一緒です。


「やっぱり最後は時間が大事だよね」と。


それは残業せずに早く家に帰って家族と一緒に過ごす時間だったり、休みの日にのんびりしたり、友達と一緒に過ごす時間です。



学生の頃や、就職したばかりの頃は、

「年収が高い」=「仕事ができる」=「カッコいい!」


と考えがちです。

学徒もそうだったのでよく分かります。


でも少し社会を知ると、


「年収が高い」=「幸せ」


というわけではないことに気づきます。


ちゃんと休めるかとか、働いてて楽しいかとか他にも重要な要素はいっぱいあるんです。



お金は稼げば稼ぐほど、その人にとってのお金の価値は減ってしまうので、

「年収を最大化しよう」

という考えではなく、

「幸福を最大化しよう」

という視点で人生のいろんな選択をするべきです。


日本にはまだまだ「年収絶対主義」とか「年収教」みたいな考えが蔓延していますが、そんなものに惑わされずに自分にとって何が幸せかを考えて生きていきたいものですね。

 

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