30代から始めるプログラマー生活

地方上級公務員を辞めて30歳からITエンジニアになりました。

努力を続ければ成長すると勘違いしちゃってる人へ伝えたいこと

こんにちは、学徒です。
 
ちょっと刺激的なタイトルをつけてしまいましたが、実はこれ1週間くらい前までの自分の事です。
 
僕は小学生の時の好きな言葉が「継続は力なり」だったりするくらい、頑張り続ければきっといつかは成長すると信じてきた人間です。
 
僕の経験上、継続は力なりというのはあながち嘘ではないです。
 
実際、世の中には継続的な努力が出来ない人がとても多いので、長期的にしっかり頑張れるという人は何事においてもある程度の結果を残せる人が多いです。
 
 
でも、エンジニアになってから僕が長らく信条としてきた「継続は力なり」だけでは生き残れないという現実を感じるようになってきました。
 
なぜなら、エンジニアの世界の技術はどんどん新しいものが入ってくるため、コツコツ継続したことがしばらくするとそれほどありがたい技術ではなく可能性が高いからです。
 
僕はエンジニアとして就職してからの8ヶ月で長らくそんな漠然とした不安というか、土台が定まらない感覚を感じてきました。
 
でも、つい先週ある一冊の本に出会った事によって、この不安は一気に吹き飛びました。
 
そして、とことんやってやろうと心の底からエネルギーが沸いてきました。
 
今回はそんな本についてご紹介します。
 

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努力を続ければ本当に成長するの? 


僕のように30代になると、めちゃくちゃ才能のある人は既に手の届かないくらい凄いところに行っていたりするので、やっぱり才能のある人には勝てないなぁと感じた経験がある人も多いと思います。
 
一方で、僕は努力信仰なタイプなので、死ぬほど努力すれば天才にも何とか太刀打ち出来るんじゃないかと信じるタイプです。
 
だから、有名な「1万時間の法則」みたいな1つの分野でめちゃくちゃ努力すれば誰でも達人になれるみたいな話は大好きです。
 
でも、エンジニアの仕事をはじめてそんな闇雲なやり方に壁を感じてしまったのは前述した通りです。
 
そんな僕の迷いを吹き飛ばしてくれたのが今回紹介する「超一流になるのは才能か努力か?」という本でした。
 
この本では闇雲に努力する事を「愚直な練習」と呼び、それではすぐに成長が頭打ちになってしまうと説明しています。
 
そして、その頭打ちになってしまう状況を脱するには「目的を持った練習」そして「限界的練習」をする必要があるということを説明しています。

「超一流になるのは才能か努力か?」要約メモ

3つの誤解

①能力の限界は遺伝で決まる
②長い間継続すれば徐々に上達する
③努力さえすれば上達する

まさに努力信仰な僕にとっては②と③は無意識レベルに刷り込まれてしまっていた誤解でした。

 

3つの練習

愚直な練習

ただただ作業的に行う練習。

これを繰り返しても成長しない。

目的のある練習

目的のある練習は4つの要件がある。

・目標が具体的
・集中して行う
・フィードバック
・コンフォートゾーンの外に出る

特に自分が心地よいと思える今フォーとゾーンに出て訓練するという視点が大事。

気持ちよく出来る程度の負荷では成長しない。

限界的練習

超一流になるためには限界的な練習をする必要がある。

目的を持った練習との違いは、次の2つ。

 

・高度に体系化された分野である
・自分の目指すレベル以上の師匠がいる

 

ノウハウが出来上がっている分野で徹底的に効率的な練習を行う感じ。

普通の人がこれを行うのはちょっと厳しいので、目的を持った練習をこなすことを目指すだけで一般人には良いと思う。

同じ課題を徹底的に繰り返す


目的のある練習あるいは限界的練習の最大の特徴は、できないこと、すなわちコンフォート・ゾーンの外側で努力することであり、しかも自分が具体的にどうやっているか、どこが弱点なのか、どうすれば上達できるかに意識を集中しながら何度も何度も練習を繰り返すこと。
 

頭打ちの状態から抜け出す技術

 
新しいことは最初は急激に伸びるけど、その伸びが止まると、自分では越えられない限界に達したと思いがち。それで上達しようとする努力をするのをやめてしまうと、その停滞したレベルに安住する。
どんな分野でも、上達が止まってしまう理由はたいていこれ。
 

 

 

何が上達の足を引っ張っているのかを特定する

 
・全体練習を繰り返すのではなく、具体的に足を引っ張っているのは何かを特定し、その部分のパフォーマンスを上げるのに特化した練習をする。
 
・この手法が効果的なのは、何とかうまい方法が見つかるのかを期待しながら様々な手を試すのではなく、上達を阻んでいる具体的な問題に的を絞って改善するから。

誘惑にかられるリスクを抑える


特定の分野で能力を向上させたいと思う人は毎日一時間以上完全に集中して練習すべき。
 
そんなたゆまぬ訓練を可能にする意欲を維持できるかは二つの要素にかかっている。
 
①続ける理由
②止める理由
 
続ける理由を強めて、止める理由を弱める努力をする。 

 

 

先生がいなくても効果的に技能を高める


先生がいなくても効果的に技能を高めるためには3つのFを意識する

 

・フォーカス(集中)
・フィードバック
・フィックス(問題を直す)
 
 
 

伸び悩んでる時


・漫然と技能全体の向上を目指すのではなく、具体的な目標に沿っていくつかの側面を向上させる。
小さな変化を一つずつ設定していく。
 
・能力の差は練習の差で生まれる
 
・人類の能力向上に限界はない
 
・従来通りのやり方を捨てなければ向上など望めない
 
・伸び悩んでる時はやり方を変える
・問題を分割して、ボトルネックとなっている部分に関して集中的に反復練習を行う。
 
・継続すれば緩やかでも能力は向上するという考えは間違い。ある一定まで到達すると、何も考えずにやっても伸びなくなる。
 
・よりレベルを上げてみると、自分の課題が明確になる。
 
・どれだけ知識があっても技能がなければ意味がない
 
・集中して意識的に練習に取り組むことが何より大切なので、新しい技能をもっと早く習得するのに一番良いのは毎回明確な目標を設定して練習時間を短くすること。
 
 
・長期的な目標を達成するためのたくさんの小さなステップを積み重ねる
 
・「上達したい」という漠然とした目標を、改善できそうだという現実的な期待を持てる具体的な目標に変えること。

心的イメージを磨き上げる

 
・優れた選手ほど次に何か起きるのかを予測するのが得意なのは、より可能性の高い展開をいくつも予想し、比較検討し、最も効果の高そうな行動を選択する能力と関係している。
 
・自分の間違いをどれだけ認識できるか、心的イメージがどれだけ有効なものであるかが違いを分ける。
 
・より高度に発達した心的イメージを持っていて、そのおかげで自分の練習をモニタリングして、失敗を認識できる。
 
・スキルを学ぶことが心的イメージを磨き、優れた心的イメージがスキルを向上させる
 

愚直に努力してるだけでは成長しない


僕にとって特に心に残ったのは、

 

・コンフォートゾーンの外側で努力しないと成長しない
 
・伸びない理由を特定しないと、漫然と練習しても成長しない
 
・全体練習ではなく、部分練習を出来るようにするなるまで繰り返す

 
 
ということです。
 
割と当たり前と言えば当たり前のことなのかもしれません。
 
後で振り返ってみると、これまでの人生で特に試験勉強とかで無意識に取り組んできたことだなぁと思いました。
 
ただ、こうやって体系的に説明してもらえると、どんな分野でも応用が効きます。
 
なので、これを読んでから自分の中で感じていた土台が定まらない感覚が一気に吹き飛んで、まだまだ自分は成長できると心の底からパワーが沸いてきました。

 

 

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